あくたがわくん

約束したよね。ずっと　ずっと　前に。 ：　あくたがわくん　： ここは氷帝学園幼少部。今日も元気にみんな遊んでいます。「じろー？、じろぉー」「じろー…」ジローくんは今日も、お昼寝中。しかし、何だかいつもと様子が違うみたいです。心配そうにジローくんを覗き込むのは、岳人くんと萩之介くん。「じろーどないしたん？」そんな２人に気付いて、侑士くんが声を掛けます。その途端、侑士くんの顔は豹変！「じ、じろーどないしたん！？どっか、いたいんか！？」大声で叫びます。その声に驚いて、髪を結い直していた亮くんも近づいて来ました。亮くんも驚いて、萩之介くんに聞きます。「じろー、泣いてんのか？」「うん…。どうしんだろうね…」萩之介くんは心配そうにジローくんを見ます。ジローくんの目には、涙が溜まっていて、今にも零れそう。そんなジローくんに、侑士くんはまた叫びます。「じろーおきぃて！な！おきるんやて！」夢から覚まさせてあれば、きっと泣かなくてすむ、侑士くんはそう思ったんです。そんな侑士くんにつられて、岳人くんも叫びます。「じろーおきてよぅーじろ！」その声にいくら眠いジローくんでも… 「うーん…うーん…」涙をいっぱい溜めた侭、目を覚ましました。「じろー！？」「じろーだいじょうぶなんか！？」心配そうに顔を覗き込む侑士くんと岳人くん。二人を見ると直、ジローくんは大声で泣き始めました。そして、侑士くんに飛びつきます。「わああああんっ…！！！」「じ、じろー…だいじょうぶやて、おちつき。」「いたいのか？じろー…」背中を摩りながら、侑士くんが声を掛けます。岳人くんも必死に言葉を捜しています。それでも、ジローくんは泣き止みません。焦る二人に、影がひとつ近づいてきました。その影は、手をジローくんの頭に乗せて、撫でました。「こわかかったの？じろー。」優しい声で言うのは、萩之介くん。その後ろで亮くんもその成り行きを見ています。「っ…ひっく…ちがう…」ジローくんは泣きながら、否定します。萩之介くんは手を止める事なく、続けます。「ゆめ、みたの？」ゆっくりと発音される、萩之介くんの声にジローくんは泣くのを止めました。「うん…。」そんなジローくんを見て侑士くと岳人くんは安心した様に、笑いあいました。でも、ジローくんの顔は、まだ悲しそうです。萩之介くんは、待ちます。「あのね…みんながね…おれのたんじょーび、わすれててね… 　それでね…おれ、いったの。おれのたんじょーびだよって。そしたら、みんなどっかいちゃった…」そう言うと、また泣きそうな顔になりました。侑士くんと岳人くんが慌てて、声を掛けようとしましたが… 「ばかか！じろー！あはははっ！」亮くんが笑い出す方が先でした。でも、それは決してジローくんを慰める言葉ではなくて…。ジローくんも、侑士くんも岳人くんも…萩之介くんでさえ、驚いて亮くんを見ます。そんな４人に亮くんは当たり前の様に言います。「じろーのたんじょうびって、やすみじゃんか。だから、きょうしようってやくそくしたじゃねーか！」「えっ…？」「し、ししどっ！！！」目を丸くするジローくんとは裏腹に、萩之介くんは焦ったように叫びました。その反応に亮くんは、あ…と言って固まってしまいました。と、そこへ… パァンッ！！！！！！「じろーせんぱいっ！おたんじょうびおめでとうございますっ！！」長太郎くんの声が響きます。隣には袋をもった若くんとケーキを持った、宗弘くん。そして、クラッカーを持った景吾くんの姿。「ど、どうしたの？」ジローくんは驚いて言います。その質問に答えたのは、亮くん。「だから、きょう　おまえのたんじょうびするんだよ。きめてたんだ、みんなで。」そう言って、ジローくんの頭がしがし撫でました。いたいよ、ししどーと言っている、ジローくんはとっても嬉しそう。「ずっと、たんじょうびしましょうね！」みんなの声を長太郎くんが、にっこり笑って言います。「うんっ！」「ありがとう！みんなだいすき！」ジローくんは、みんなに向かって大声で叫びました。そんなジローくんだから、みんなもジローくんが大好き。やくそくしたよ。ずっとずっと、いっしょに　おたんじょうびするって。いっしょにいて、いっしょにあそんで…ずっとなかよくしてね！Ｅｎｄ．＊　お誕生日おめでとう！ジローちゃん！　　製図がまだ終わってないんで、すっげー適当に打ってしまったです…。もうしわけない；；　　ジローちゃんは、きっと今日もみんなと一緒にお誕生日してますよ、きっと。　　　んー…チョタとワカが少ないのが、不服です。不完全燃焼体に悪いです…はわわ。　　えー…滝とゆっきーって似てますか？もしかして…お母さんは侑士ですけど、お姉さんは滝かもしれない…（ぇ）　　　　　　　　　　　　　　　　　04/05/05

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